善きサマリア人のたとえ [日記]
聖書の中にこんなお話があります
(ルカによる福音10章30節~)
イエスは答えて言われた。
「ある人が、エルサレムからエリコへ下る道で、強盗に襲われた。強盗どもは、その人の着物をはぎとり、なぐりつけ、半殺しにして逃げて行った。
たまたま、祭司がひとり、その道を下って来たが、彼を見ると、反対側を通り過ぎて行った。
同じようにレビ人も、その場所に来て彼を見ると、反対側を通り過ぎて行った。
ところが、あるサマリヤ人が、旅の途中、そこに来合わせ、彼を見てかわいそうに思い、
近寄って傷にオリーブ油とぶどう酒を注いで、ほうたいをし、自分の家畜に乗せて宿屋に連れて行き、介抱してやった。
次の日、彼はデナリ二つを取り出し、宿屋の主人に渡して言った。『介抱してあげてください。もっと費用がかかったら、私が帰りに払います。』
この三人の中でだれが、強盗に襲われた者の隣人になったと思いますか。」
彼は言った。「その人にあわれみをかけてやった人です。」するとイエスは言われた。「あなたも行って同じようにしなさい。」
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このお話は、聖書の「善きサマリア人のたとえ話」として有名です。
このお話の説いていることは「心をつくし、精神を尽くし、思いを尽くして、あなたの神である主を愛しなさい。そして隣人を自分のように愛しなさい」ということです
外国にはこの聖書のたとえ話から「善きサマリア人法」という法律があります
この法律は、例えば
「見ず知らずの人が急に道ばたで倒れたとき、たまたまそこに居合わせた人がその倒れた人を救助しました。残念ながら倒れた人は、善意の人の救命活動にも関わらず亡くなってしまいました。このときそこに居合わせた善意の救助者のかたが、その人が出来うる最大限のことをしたときは、たとえ過失があったとしてもそれは問われません」
というものです
最近の日本は変な訴訟社会になっています
何でも責任を問うという社会・・・
せっかく善意の気持ちで救命活動をしても、万一にも失敗したら罪を問われるかもしれない、なんて思えば誰も善意の救命活動なんて出来なくなりますよね
結果、助かる命も助からなくなる・・・
一次救命は時間が命ですから・・・
蘇生率は秒単位で大きく変わります
変な国ですね・・・日本は
日本でも「善きサマリア人」の精神を受けて、法整備をしっかりして欲しいと思います
そうすれば不要で無用な医療訴訟なんかなくなると思うのですが・・・
法律家の方、弁護士の先生、実際にご自分が救助される側に立ったとき、今の日本社会の風潮が良いのか否か
真剣に考えて欲しいと思います
この事を学生時代にご存じなのは素晴らしいです。
確かに日本では、、、、電車や飛行機の中で医者が善意で出て行って、例えば全く専門外であった場合でも、通常の業務と同じ責任が生じるそうです。
それでは出て行けませんよね、、、、、
飛行機を緊急着陸させるかどうかも含め、全ては機長の責任だからと聞いたことがありますが、訴えられたら、、、、、困りますよね。
新幹線は緊急停車させても15分ぐらいしか遅れが出ないらしいですが、緊急停車させて、患者さんがたいしたことなくて、JRから訴えられたと言う話も聞いています。
良い国にしていきたいですよね!
ちなみに私が鹿児島空港でドクターコール2回経験あります。1回目は他の先生が来られていたので、何もせず退却。2回目は対応しましたが、軽症でした。後で患者さんからお礼の手紙が来ました。
by Kim (2012-07-10 09:20)
先生こんばんは。
コメント&nice ありがとうございます
私が「善きサマリア人のたとえ」を知っているのは、実は私はカトリックのクリスチャンだからです
だから結構馴染みのあるお話なんですよ
そのために「善きサマリア人法」も知っているんです
私も今の日本社会はおかしいと思います
変な訴訟社会になってしまって、何でも「訴える、訴える」ということになっていますよね
アメリカでは民事訴訟は、裁判所が訴状を受け取らないこともあるそうです
日本では小沢さんの事件が指定弁護士によって控訴されましたが、外国では刑事事件の被告が一審で無罪になったときは、検察側が控訴することは禁止されています
「推定無罪」の原則が生きているからです
なので、外国では小沢さんのケースは「無罪確定」です
日本は法治国家でありながら法整備が未熟だと思います
私も医療訴訟は・・・人ごとではありませんから・・・
早く法整備が進むといいなぁ、って思っています
でも先生が鹿児島空港で2回もドクターコールにあったというのは凄いというか、珍しいことなんでしょうか?
私はまだ一度もドクターコールという場面に出くわしたことはありませんが・・・
でも、私がもしドクターコールがあったら・・・
もちろん今は医者の方がいらっしゃれば出しゃばることはありませんが、もし誰も応じなければ、私は「医者ではないけれど」と断った上で、心肺蘇生についてある程度の知識と実技の講習を受けていると言って名乗り出ようと思います
緊急時は一人でも多くの方がいれば助かりますからね
チームが大切と思います
あとで患者さんからお礼の手紙をもらうと嬉しくなりますよね
感謝する気持ちは、自分もいつも持っていたいです
井村先生の「あたりまえ」の詩ではないですけど・・・
by 医学生女子 (2012-07-10 18:40)
医学生女子さんは色々勉強されているんですね。
見習いたます!
by Kim (2012-07-10 21:38)
私も先生と一緒に勉強がしたいですよ
医者やその関係者が声を上げるべきと思います
今度ある選挙が初めての選挙になりますので、ぜひ行こうと思います。
by 医学生女子 (2012-07-11 09:11)
見習いたいです!でした。すみません。
まずは消化管消毒の方法と鉄道の乗り方から勉強しましょうか(^^)。
選挙と聞いて、A○Bを思い浮かべた私は病気です(^^)。
by Kim (2012-07-11 19:23)
鉄道の乗り方は私が「主治医」ですね(^^)
ちゃんと予習?しないと・・・いくら先生でも赤点・落第にしますよ・・・(笑)
まずは市電からでも如何ですか??(^_^)/
消化管消毒は、さっぱり??です・・・
by 医学生女子 (2012-07-11 22:29)
医学生女子さん、市電はカードまだ持ってますよ!
消化管消毒は得意だったんでは??翌朝大変ですよ、、、、と書かれてましたよね(^^)/。
by Kim (2012-07-12 08:35)
あっ、そっちの消化管消毒ですか・・・
先生が言うから、ちゃんとした勉強かと思いましたよ
でも、どうやってするのかなぁ・・・??って疑問でした(^^;)
胃洗浄のことかしら?って思ってました
先生のおっしゃる消化管消毒ならばOKですよ
私のお供をすると・・・になりますよ~(^^)
先生が無事にご帰還できることをお祈りしています・・・(笑)
まだ市電のカードをお持ちと言うことは・・・いずれこちらに帰ってこられるということですか?
楽しみです♥
by 医学生女子 (2012-07-12 16:59)
消化管消毒って医学用語はないと思いましたが(^^)。
帰れなくなるぐらい酔ってみたいです。その時にはよろしくお願いします!
市電のカードは捨てるのももったいないかなと思って持ってます。
by Kim (2012-07-13 11:19)