SSブログ
社会問題 ブログトップ

新聞社って卑怯者 [社会問題]

今年の8月に消費税増税法案が民自公の3党談合の結果、国会で可決されました。このときに消費税増税について反対の社説を掲げていたのは、東京新聞などの一部の新聞のみでした。

このとき、散々消費税増税を煽った新聞社が先日、青森で新聞大会なるものを開き、以下のような決議をされたそうです。

 --------------------------
<新聞大会>知識への課税強化反対 軽減税率適用求める 毎日新聞 10月16日(火)13時33分配信
第65回新聞大会(日本新聞協会主催)が16日午後、青森市の市文化会館で開かれた。秋山耿太郎(こうたろう)会長のあいさつの後、消費増税法成立に対し、「知識への課税強化は民主主義の維持・発展を損なう」として、新聞には軽減税率を適用するよう求める大会決議を採択した。(略)

◇新聞大会決議(全文)
東日本大震災と福島第1原発事故からの復旧・復興はまだ道半ばであり、今なお多くの人々は、不安な日々を過ごしている。こうした状況の中、政治は依然として混迷から抜け出せずにいる。新聞はいかなる時も正確な情報と多様な意見を国民に提供することで、民主主義社会の健全な発展と国民生活の向上に寄与してきた。今年8月、消費税率を引き上げるための社会保障・税一体改革関連法が成立した。

新聞を含む知識への課税強化は民主主義の維持・発展を損なうものであり、新聞には軽減税率を適用するよう強く求める。欧州諸国が新聞購読料に対しゼロ税率や軽減税率を採用していることに学ぶべきである。真実を追究し、国民の知る権利に応える−−これこそがわれわれの最大の使命である。今後も公共的・文化的使命を自覚し、多事多難な時代を乗り越えるために全力を尽くすことを誓う。

この決議分を読んで怒りで身体が震えました。自分たちは散々、消費税総勢を煽っておきながら、その張本人たちは、消費税増税からお目こぼしをして欲しい、という身勝手な理論を平気で振りかざしています。

「永田町異聞録」というブログの著者が、今回の新聞社の身勝手な理論を喝破しています。

*************************************

「軽減税率をねだる読売社説の恥知らず」

経営陣の魂胆が見え透いていたとはいえ、読売新聞の18日付社説を読んで、良識ある新聞人は、顔が赤らむ思いだったのではないだろうか。


消費税増税の必要性をあれだけはやし立てておきながら、自らのことになると下記のごとく「新聞は軽減税率にすべきだ」と主張してはばからない。


◇新聞は民主主義と活字文化を支える重要な基盤だ。消費税率引き上げでは、新聞に対する税率を低く抑える軽減税率を導入すべきである。(中略)
新聞は、全国で誰もが安く手に入れて活用できる特色があり、公共財的な社会インフラだ。コメなどの食料品と同じような必需品として、新聞の重要性を認める読者は少なくないのではないか。◇


毎月4000円近い料金を支払わねばならない新聞が公共財、社会インフラだというのは、さすがに業界トップクラスの給料を誇る新聞社だけのことはある。所得格差が広がるばかりのこの国で、低収入にあえぐ庶民の痛みなど、どこ吹く風だ。


大手新聞ほど、国家権力に庇護されている民間企業はない。国有地を安く払い下げてもらってそこに本社を建て、電波利権を与えられてテレビ局を開設し、なおかつ新聞だけは公取委に再販制度を黙認させて、新聞価格を高く維持している。


官庁まるがかえの記者クラブに入ってさえいれば、放っておいても記者会見がセットされ、役人が提供してくれた資料に少し手を加えただけで一本の原稿があっという間に出来上がる。記者クラブがなかったら、現有の記者数では新聞紙面の半分以上を白紙で出さねばならないだろう。


まさに利権の巣窟であるがゆえに、金繰りの苦労を知らないど素人が経営者になっても、会社を存続できているのだ。


そういえば、週一回出している筆者のメールマガジン2011年2月10日号で「消費増税をあおる新聞界の策謀」と題する記事を書いた。読売の今回の社説を予測したような内容なので、あらためて以下にその一部を転載しておきたい。


◇◇
大新聞と財務省の関係をうかがわせる人事があった。昨年(2010年)11月16日、丹呉泰健氏が読売新聞の社外監査役に就任するという小さな記事が各紙に掲載された。


丹呉氏といえば、2009年の政権交代直前に財務事務次官となり、2010年7月に退任したばかり。OB人脈を含めた財務・大蔵一家のなかでの影響力は大きい。


読売新聞がなぜ、丹呉氏を必要とするのか。読売グループのドン、渡邊恒雄の意思がはたらいているとみるのが自然だろう。この人事の背後に、「消費増税」への新聞界の思惑が透けて見える。


消費税が数%でもアップされると、ただでさえ人口減、インターネットの台頭、広告収入の大幅ダウンに見舞われている新聞業界はもたない。


そこで、渡邊氏ら新聞界のトップが考えているのが、英国のように食料品など生活必需品の税率をゼロ、もしくは軽減するよう世論を誘導し、その生活必需品のなかに、さりげなく新聞をもぐりこませるという算段だ。


それを可能にするために、財務省の増税路線を大いに支援して恩を売っておく必要がある。いざというときの橋渡し役として、丹呉氏はうってつけだと考えたに違いない。


新聞にとって、もうひとつの恐怖は、再販制度と特殊指定の特権を剥奪されることだ。現在のところは、再販制度によって高価格に維持できているからこそ、まがりなりにも新聞の経営はなりたっている。


ふつうの商品なら、価格を決めるのは小売であり、メーカーが価格を押しつけると独禁法違反になる。新聞は特殊指定によって、メーカーである新聞社が価格を決めることができる数少ない商品だ。


渡邊恒雄氏ら新聞業界トップには再販制度をめぐるこんな前歴がある。


2005年11月、公正取引委員会が、再販制度について新聞の特殊指定を見直す方針を打ち出した。実はそれよりはるか前の1998年にも公取委が「基本的に廃止」の方針を固めたことがあったが、新聞協会会長だった渡邊氏らの政界工作で、「当面見送り」にさせた経緯がある。


05年の見直し方針に対しても同じだった。新聞協会は猛反発し、各政党への働きかけによって政界の支持を得た新聞協会に公取委が屈して、方針を取り下げた。


記者クラブの独占的取材体制など新聞協会の既得権に手厳しい小沢一郎氏は、マスメディアにおもねる体質が色濃い政界にあって異彩を放っており、それが異常なバッシング報道を受ける大きな要因であることは確かだろう。


ちなみに、再販制度を所管する公正取引委員会の委員長、竹島一彦氏は大蔵省OBであり、読売新聞の社外監査役となった丹呉氏が、この方面でも一定の役割を果たすことになると推測される。


こうしてみると、強大な予算配分権の維持をめざす財務省は国家財政の危機を過大に喧伝して増税の必要性を唱え、現実に経営危機が迫りつつある新聞社とその系列のテレビ局を抱き込むことで、世論調査という擬似国民投票に右往左往する菅内閣が財務省の言いなりになる形をつくることに成功したといえる。
◇◇


18日の読売社説によると、日本新聞協会が青森市で開いた今年の新聞大会で、全国紙から「民主主義、文化の最低のライフラインを守るためには、軽減税率の導入が必要だ」との訴えがあったという。


もちろん読売だけの問題ではない。全国紙みな、そろいもそろって、恥知らずというほかない。「民主主義、文化の最低のライフライン」に全国紙がなっているかどうか、お得意の世論調査で調べてみてはどうか。


再販制度と特殊指定の特権など返上し、競争原理のもと、新聞をもっと買いやすい値段にすることこそ、「最低のライフライン」に近づく道ではないだろうか。


ライフライン、インフラ、民主主義、公共財…などと思いつく限り、我田引水の美辞麗句を並べ立て、国民をあざむいて、特権を守りたいという腹が透けて見える。


 新 恭  (ツイッターアカウント:aratakyo)

*********************

朝日新聞の秋山社長は、この新聞大会で「消費税増税は経営に重大な影響を与える」とも言っています。消費税増税は、新聞社だけでなく、全ての産業の経営に重大な影響を与えます。得をするのは公務員くらいでしょうか・・・

食品も医療も教育も・・・生活必需品の購入にも多大な影響を与えます。なのに新聞社は、あれだけ増税を煽っておいて、自分たちは都合のいい美辞麗句を並べて、消費税増税に反対しているのです。

大体、新聞やテレビが権力に阿ねない、公平中立で真実を報道しているという嘘を信じている人がどれだけいるんでしょうか。

最近はネットの普及で、新聞が意図的に伝えない情報を知ることが出来ます。

新聞なんか読まなくっても死にません。でも電気が止まれば死者が出ることもあります(実際に東電の計画停電で死者は出ています)。

新聞なんか読まなくても死にません。でも食べ物を食べないと死んでしまいます。

新聞なんか読まなくても死にません。でも水を飲まないと死んでしまいます。

新聞なんて読まなくても死にません。でも病気や怪我のときに病院に行ったり、薬を買えないと、命にかかわることもあります。

新聞なんて・・・

新聞なんて、不必要な物だと思います。贅沢品扱いでいいと思います。自分たちで散々、消費税増税を煽ったんだから、その責任は取って欲しいと思います。ぜひ自ら「新聞への課税は20%で」と、言って欲しいと思います。

こんな身勝手なことを言う新聞社は、ますます読者離れが進むでしょうね。墓穴を掘った感じです。

化けの皮がはがれましたね。

完全に自爆しました。ざまぁみろです。


人気ブログランキングへ
nice!(1)  コメント(1)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

京急脱線事故に思う [社会問題]

24日23時58分ころ京急線、追浜—京急田浦駅間で、崩れた土砂に電車が突っ込み、脱線するという事故が起き、幸い死者は出ていませんがけが人が多数出ています。

事故の原因は記録的な大雨による土砂崩れに、電車が突っ込んで脱線したというものです。

マスコミはまた運転手の責任追及的な論調をはじめています。会社の安全対策も追求しています。こんな報道を見る度に、ホント日本のマスコミって「馬鹿」だな、って思います。馬鹿を通り越してますね。偉そうなこと言って、自分たちは番組でお笑い芸人に大けがさせて、ヤラセやねつ造しても謝罪の一つもしないで・・・

周辺住民からは朝早くから住宅街の上を飛び回る報道ヘリの騒音に苦情がきたり、主要幹線道路の国道16号線に報道の中継車を我が物顔に駐車して交通の妨げをしたり、けが人に平気でマイクを向けたり・・・その傍若無人ぶりに相当な批判が寄せられています。

私もこれは「マスコミ」ではなく「マスゴミ」だと思います。それにまったくの無知ぶりに呆れてしまいます。

某テレビ局のニュースでは「座席が外れるほどの衝撃」って報道してますが、通勤電車のロングシートなんて女の子一人でも簡単に外せますよ。これは乗客の救助のために「外して」使ったんですよ。こんな「常識」も知らないんでしょうか?こんな誤報を流した東京のキー局のテレビ局は、謝罪したんですかね?

大雨による土砂崩れ・・・運転手は運行指令の指示通りに制限速度80キロのところを75キロに減速して走行していたんですよ。その運転手のどこに過失があるんですか?

2005年12月にJR羽越線で特急いなほ14号が、ダウンバーストの影響で脱線転覆、死傷者を出た事故がありました。このときもマスコミはJR福知山線の事故の例を出して、運転手の過失を問う論調の報道をしていました。このときの運転手は本来は制限速度時速120キロの区間を、当時強風のため自らの判断で時速100キロまで減速して走行していたんですよ。これって、運転手に過失なんかあるわけないじゃないですか?

それなのに毎日新聞の社説は、「この路線を何度も運転している運転士ならば、風の音を聞き、風の息遣いを感じられたはずだ」と、事故の原因は突風ではなく運転士の経験不足による人災であるとして、無謀運転を敢行したとするJR東日本の運行管理体制を厳しく批判したんです。

このときの運転手はまだ若い20代の運転手だったと思いますが、事故後は自らも重傷を負いながらも乗客の救助を行い、駆けつけた救急隊にも「自分よりもまずお客さんを」と言って一緒に救助活動を行いました。

毎日新聞は、後日間接的に、科学的見地を無視した感情に偏った行き過ぎた報道であることを認めたが謝罪はしていません。大体高速で走行している特急電車で風の息遣いなんか感じるわけないでしょう。さすがは毎日新聞、岸井論説委員が、「検察官に取材するときはその顔色見て記事を書く」なんてアホなようなことを平気でテレビ言ってました。検察のリークなんてない、って言いたいんでしょうけどね。毎日新聞なんてこんな程度の新聞なんですよ。他の大新聞も目くそ鼻くそですけどね。

同じような論調は私の地元の南日本新聞の社説にも掲載されていて、父が何度も南日本新聞に抗議をしていましたが、無視されました。

このときのいなほ号の運転手も、マスコミの報道被害者です。マスコミは謝罪しませんからね。他人には特別厳しく、正義漢面して、自分には格別に甘いんです。

JR福知山線の事故と短絡的に結びつけ、運転手の責任追及や会社の管理体制を追求する無知なコメンテーターたちを多く見ましたが、この人たちの誰も謝罪していないで、涼しい顔して今もテレビに出てくる厚顔無恥な人がたくさんいます。

今の日本のマスコミにはホント辟易します。

視聴者、読者である私たちがもっと厳しい目を向けないと・・・

原発事故の報道のようになります。


女子大学生 ブログランキングへ
nice!(2)  コメント(4)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

台風16号情報 [社会問題]

台風16号情報です

気象庁の発表では日本時間9月15日午前9時現在の勢力は・・・中心気圧905hPa、最大風速55mの猛烈な台風です。

一方米軍の観測では日本時間9月15日午前10時30分現在の勢力は・・・中心気圧938.3hPa、最大風速45~50m(115Kt)になっています。風のはかり方が日本と米軍と異なりますので、補正しています。

すでに台風16号は衰え初めていて、CI値(台風の発達具合)も6.0まで下がっています(昨日は7.1)。

昨日までは気象庁と米軍との差はあまりありませんでしたが、今日になって前回の15号と似た傾向になっています。

防災面では警戒、対策が必要ですが、また前回と同じような結果になると、気象庁も国民の信頼を失うでしょうね。

今回の台風は、前回とは少し性質が異なりそうですので、前回より強い風が吹く恐れがありますので、警戒は必要です。

この点をちゃんと気象庁も説明をして欲しいと思います。


女子大学生 ブログランキングへ
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

気象庁の体質 [社会問題]

また沖縄に非常に強い(現在は猛烈な)台風が接近しています。

先日台風15号が沖縄に接近したとき、気象庁は「史上最強の台風接近」「最大級の警戒を」と事前に異例の記者会見を沖縄地方気象台がして、住民に警戒を求めましたが、結果は・・・気象庁の完敗でした

先日の私のブログでも書きましたが、最大で50m、突風で70mという予想を出しておきながら、結果は最大で30m、突風でも40mと沖縄では「普通」の台風でした。気象庁が台風の性質を見誤ったのもあるし、米軍が行っている実測値を無視して、あくまで自分たちがおこなっているドボラック法という観測方法に固執した結果だと思います

台風のデータを集めた「デジタル台風」というサイトがありますが、ここに先日の私のブログで書いた気象庁の体質について書かれています。

地元沖縄の新聞も、気象庁が出した事前の台風情報による勢力と比べて、あまりにも乖離した台風(良い意味でです)だったので、私が指摘したように、気象庁がきちんとした検証をして、住民に説明しないと、住民の気象庁への信頼がなくなり防災上、非常に危険であるということを指摘しています。

地元新聞や地元の人は、ぶっちゃけ「はずれじゃん、謝れよ」と気象庁に言っているのです。

それに対して、気象庁は「この程度の誤差は想定の範囲で、外れじゃない」って強弁しています。

前回の台風15号については、誰が見ても事前情報と実際の台風の勢力は大きく乖離しています。突風で70mという風がたった40mでは、予想の半分程度しか吹いていません。雨も事前の予想の半分に満たない地点も多数ありました。これで誤差の範囲で想定内と言うならば、何でも想定内になってしまいます。

気象庁の予報官はよっぽど面の皮が厚いんですね。

何でも「想定内」を強弁して、これでは言い訳出来ないときは「想定外」で責任逃れをするんですね、気象庁という組織は・・・

さて、今度は前回15号よりもさらに強力な台風16号が沖縄に接近しています。沖縄通過後も東シナ海を北上して、前回15号よりも九州に近いコースを通りそうです。九州は東シナ海を通る台風は「要」注意になります。

気象庁のトーンは前回の後ろめたさがあるのか、今回は15号よりも強い勢力にもかかわらず、少し弱めです。

強がりばかり言ってないで、素直に「ごめんなさい」って言えば、住民の皆さんとの信頼関係が構築出来るのにな、って思うのは私だけでしょうかね・・・。

そうすれば今回の16号は、前回よりも強いから、前回は外れて迷惑かけたけど、厳重に警戒して・・・って言えるのにな

残念な組織ですね、気象庁って・・・

今回の気象庁の対応を見ていると、つい最近の検察を思い出しました。

小沢さんの裁判で、石川議員の調書を明らかにねつ造した「犯罪」を犯した田代元検事の「記憶の混同」を根拠に不起訴にして、検察審査会に嘘の捜査報告書を提出して、しかもインターネットには検察の内部文章が流失して、検察の嘘がバレてしまって、犯罪集団のレッテルを貼られても間違いを一切認めない。

気象庁も検察も国民の税金でお給料を貰ってるのに、嘘をついても間違っても、自分たちの理論で「自分たちは絶対に正しい」と強弁して、事実を見ないで、事実を曲げてまで国民に強弁する姿は、怒りを通り越して哀れに見えます。

私のような小娘でも、こんな風に思うんですから、立派な大人の方が見たら、どんな風に思うんでしょうね。


女子大学生 ブログランキングへ
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

反省しない面々・・・(--;) [社会問題]

原子力規制委員会の人事に国民の怒りが爆発しています。

福島原発事故で、あれだけの惨事を起こしておきながら、今なお自らの保身と利権、組織防衛のために国民の健康も命も何とも思わない政治家・官僚・学者・大企業の面々にはあきれて物が言えません。

以下に福島県郡山市から静岡県に自主避難した長谷川さんが「原子力規制委員会の人事に異議あり!」という記者会見で話された声です。

****************************************

私は昨年の8月、福島県郡山市から家族と静岡に自主避難をした長谷川と申します。
昨年の夏私たち夫婦は今までの全てを失っても子どもだけは守り抜くという選択をしました。
それから4カ月経った昨年12月6日は息子の6歳の誕生日でした。
しかし私にはこの日異郷の地で初めて誕生日を迎えた息子をおいても
行かなければならない場所がありました。

この日は政府の原子力賠償紛争審査会で、一つの決着がつく日でした。
自主的避難者の権利。
この問題は、福島が見舞われた数多くの問題の中で、私にとっては当事者中の当事者。
譲れない問題でした。

福島を離れるにあたって捨て去った多くのもの。
味わった屈辱。そして、子どもたちの未来を背負って私はその場所に向かいました。
しかしそこには思いもよらない光景が待っていました。

賠償金は妊婦・子どもは50万、40万、高すぎる!30万か 
大人は10万以下だろう 8万、いや、5万だ!
私たちはセリにでもかけられているのだろうかと目を疑いました。
前に座って聴聞していたお母さん方の中には、嗚咽を漏らして泣き崩れる人もいました。
場内は怒涛に包まれました。

そして、そんな光景の最後にさらに異様な光景が続きました。
会合も終わろうとしている時、一人の男性が半ば強引にマイクを握りました。
田中俊一氏でした。
田中氏は我々の目の前で「放射線被ばくの恐怖と不安は個人差も大きく、
賠償という形で対応することが克服する最も適切な方法であるとは考えていません」
と言い放ちました。

私はここで、田中俊一氏が改めて私たち家族の敵、福島の敵であることを確認しました。
震災から1年5カ月が経とうとしている今、福島は不安と分断の中にいます。
「ふるさとを守りたい」
「子どもを守りたい」との狭間で、多くの親が心を痛めています。

そしてその原因となっている事柄は、
非常時の名のもとに、放射線基準値を20倍もの年間20ミリシーベルトにまでも引き上げ、
まずは経済を守ろうとの維持で福島の人々を被ばく地に押しとどめて、
命を軽視し、命を値切る人々なのです。

そしてその集団の最たる人物が、長崎からやってきて安全神話をいち早く構築し、
今も福島医大の副学長として居座り続ける山下俊一氏や、
また、彼自身が自らの口で、
「原子力の平和利用を先頭に立って進めてきた者として、国民に深く陳謝いたします」
と、謝罪会見をしたことでも明らかである、
日本の原子力問題の推進者中の推進者、田中俊一氏なのです。

私はあえて申します。
私たち自主避難者は福島を離れる時
「裏切り者」「非国民」との周囲の罵りを受けた人も少なくありません。
しかし、今もなお20ミリシーベルトを撤回せず、人命を軽視する彼らこそ、
福島県民、そして日本国民に対しての「裏切り者」「非国民」でありましょう!

私はこれからも叫び続けます。
「子どもたちを守ろう」と。
それが、あの日ひっそりと福島を後にした朝の、
家内と息子の寂しい笑顔に報いる自分自身の闘いである。
福島の親として、未来の子孫への責務と心得るからであります。

******************************

今、問題になっているのはこの委員の委員長候補として政府民主党が推している、田中俊一氏の人事についてです。この人事はおそらく官僚の筋書き通りの人事だと思いますが、それを丸呑みする政治家も情けない・・・。

そもそも原子力規制委員会の委員は、「原子力ムラ」の住人からは選ばないと、細野大臣が言っていましたが、見事なほどムラの住人を、しかも委員長候補として名前を上げてきました。

原子力規制委員会の委員人事は、国会同意人事で任期は委員長で5年だそうです。委員は独立性を確保するため、憲法で定めれている三権分立にどこにも属さないそうで、一度決まった人事は何人も任期中は干渉できないそうです。

怪しい検察審査会と同じ穴の狢です。なのでここで原子力ムラの住人を委員に起用することは、推進派としては悲願のはずです。

規制委員というブレキーをかける側に、推進派の委員が入りアクセルを踏めば、また原子力安全・保安院と同じ過ち繰り返すことになるのは火を見るより明らかなのに・・・

ホントに懲りない大馬鹿どもです。

その他の委員にも、田中氏の子分みたいな人やアイソトープ協会のおばさんが候補に上がっています。どれも「原子力関連団体、企業の人たちは委員になれない」という法律に明確に違反しています。

福島から自主避難してきて、塗炭の苦しみを味わっている人たちを前に、平気でこんなことを言える神経の持ち主に(もっとも人間の心を持たない守銭奴でないと原子力ムラの中で出世出来ないのかもしれませんが)、これからの原子力、原発の在り方を決める委員にふさわしいはずがありません。

私もいずれは結婚して子供を産むときが来るかもしれません。そんなとき、今のような放射能を心配する子育てはしたくありません。

福島医大の山下俊一氏・・・

私はこの男も絶対に許せません。この人はカトリックの信者だとか・・・同じ信者として恥ずかしい限りです。

ちなみに、日本カトリック中央協議会は、原発に関しては反対の立場をとっております。人の命を、子供の命を、何とも思わない懲りない面々・・・。

しかもこの山下氏は医師でもあるんです。こんな男、医師として失格です。人の心の痛みや悲しみが理解出来ない人は医師になる資格がありません。今すぐ医師免許を剥奪して欲しいくらいです。

こんな人たちが国を統治しているのが、今の日本です。

私はこんな懲りない面々は絶対に許せません。


nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感
社会問題 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。